西日本後楽園テナント

所在地:大分県別府市
主要用途:遊技場(増改築)
竣工:1992年7月
述床面積:約550.m2
増築面積:約180m
2

 当該施設の内部には、主にエレクトリックなゲーム機械が配される訳ですが、園内全体の施設の外装が歴史的なモチーフでまとめられている事と調和が計られるように、この施設の外観も歴史性という事に主眼を置きデザインがなされています。
 その主たるものとして外側に設けられるギャラリー(ゲームブース)がありますが、ここは19世紀後半のアメリカのプランテーション風構えに、原始ローマ・エトルリアの神殿風柱型をモチーフとしています。また、2つの出入口前に設けられる門構えの方では18世紀フランスの革命建築風の単純な幾何学的純粋性をあしらったものとしています。
 何れのモチーフにしても建築の中身はゲームセンターで、歴史性とは特に結びつかない様ですので、幾つかの歴史的なものを集め再構成してゆくとき、そこに単なる過去の再現にはおさまらない何か別の新しい意味が付加される事を目指してデザインが施されています。
CO. SEIKATU KUKAN DESIGN OFFICE